付録
      

自筆文字についての理念

 パソコンで普通に使用されている標準フォントは、読み易くきれいですが、画一的、事務的であり没個性的なものと言えましょう。「字は人なり」と言いますが、現代社会では最早これは通じなくなりつつあります。しかし、公文書は別として個人的なやり取りはやはり自筆文字によって相手に伝えたいものです。今のパソコンによる手紙や電子メールのやり取りを音の場合にたとえてみますと、あなたの電話口での地声が電子音声や模範的なアナウンサーの声に変換されて相手に伝えられているのと同じことになります。これはちょっとぞっとすることではありませんか。文字にせよ、声にせよ、手書き或いは地声で相手に伝える場合は、そこに書かれた、或いは話された内容以上の多くのものが含まれています。この場合、受け手は送られてきた内容と共にその字体或いは声から、送ってきた相手について今まで蓄えてきたいろいろな個人情報を記憶の中から呼び起こしています。これ等の連想された膨大な情報によって内容自体が補充され、より良い内容の理解と意志疎通がはかられるのです。このように特に私的な情報を伝達する上で重要な部分がまったく欠落してしまうのが現在の電子化された文書システムの欠陥です。
 また、私共は欧米とは異なる文字文化圏にいることについてももっと留意すべきでしょう。パソコン文化は欧米と一体となって発展してきましたが、漢字という表意文字は欧米の表音文字とは異なり、より個性を生かせる文字体系です。公用は別として私用としてはやはり個性を生かせる私共独特の文字文化を、ますます電子化されるこれからの社会においてももっと発展させる必要があります。これからは個性を生かす時代であり、このようなときこそ私共は、個性豊かな自筆文字によって自己表現したいものです。
 







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